レッドウィングの中でも根強い人気を誇る「ポストマン」。
その名の通り、元々郵便局員のための靴でしたが、今やファッションアイテムとして高い人気を誇ります。
今回は、そんな「レッドウィング ポストマン」を実際に約10年使ってきた経験から、魅力や使用感について紹介していきます。
良い面はもちろん、使っていて気になった部分も紹介していくので、購入を考えている方はぜひ見てみてください。
Contents
レッドウィング ポストマンの特徴や魅力
「レッドウィング ポストマン」は、1954年に発売され、ポリスマン、ポストマンまたステーションオフィサー(駅員)用の靴として販売されました。
その後USPS(米国の郵便局)に採用されたことにより、全米の郵便局員が履くこととなり、「ポストマン・シューズ」の愛称となりました。
「レッドウィング ポストマン」の特徴や魅力は以下のようになっています。
※タップすると説明している箇所に移動します
郵便局員のシューズが元になっている
先ほども紹介したように「ポストマン」はその名の通り、郵便局員のシューズが元になっています。
郵便局員は、一日を通してかなり歩くので、特に耐久性とクッション性に優れた靴が必要でした。
そんな中全米の郵便局員が履いていたということがあるので、「ポストマン」はそれだけ品質が認められた靴ということになります。
現代では主にファッションシーンで使われることが多いですが、履き心地や耐久性に関しては非常に優秀で、レッドウィングの中でも根強い人気を誇る1足です。
短靴ながらもほどよいボリュームで使いやすい
「レッドウィング ポストマン」は、横幅も少し広めだったり、ソールが完全に平らになっていたりなど、短靴ながらもほどよいボリュームで使いやすいです。
スーツには少しカジュアルすぎてしまうので向きませんが、プライベートシーンであればかなり幅広く使うことができます。
季節問わず使うことができるので、かなり出番は多い革靴でしょう。
レッドウィングらしい耐久性の高さ
「レッドウィング ポストマン」の良さは、その耐久性にもあります。
実際に約10年使っていて、ソールや一部は修理しているものの、アッパーのレザーなど修理できない部分に関しては非常に耐久性が高く、長く使える革靴です。
もちろん安くはありませんが、本格革靴としては比較的手が出しやすい価格なものの、耐久性に関しては高級革靴とそん色なく、長く使うことができます。
かなりしっかりしたクッション性
「レッドウィング ポストマン」の特出すべき点は、なんと言ってもクッション性の高さ。
クッション性に富む柔らかいラバー製の厚いソールを、スマートな黒の革靴に採用したのはかなり珍しく、スマートさと快適さを両立させた靴となっています。
革靴らしいしっかりした素材で歩きやすいという部分と、スニーカーのようなクッション性を持ち、いいとこどりをした履きやすさが特徴です。
履き始めはマットなものの、経年変化でどんどん光沢を増していく
「ポストマン」には、ブラック「シャパラル」というレザーが使われているのですが、このレザーが使いこんでいくほどにかなり光沢が増していきます。
黒い革靴は、なかなか経年変化が分かりにくく、革を育てていきたいという方だと少し向きませんが、この「ポストマン」は違います。
最初はかなりマットな印象なものの、しっかり履きこんで手入れをすると、ワックスをかけたかのようなピカピカな仕上がりとなり、経年変化を楽しむことができます。
しっかり目に見えるような経年変化を楽しめる黒の革靴が欲しいという方にもぴったりでしょう。
レッドウィング ポストマンを使っていて良かった点悪かった点
ここからは、「レッドウィング ポストマン」を使っていて良かった点、悪かった点について紹介していきます。
10年使ってきて、使用感について紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
良かった点
「レッドウィング ポストマン」を使っていて良かったと感じた点は主に以下の3つです。
- とにかく合わせやすい
- 楽に走れるくらい快適
- 黒の革靴の中では特に経年変化が分かりやすい
ポストマンは、レッドウィングの中ではもちろん、他ブランドのブーツやスニーカーと比べてもかなり合わせやすいです。
すっきりしたシャツなどのきれいめスタイルから、オーバーサイズのストリートスタイルまで幅広く使うことができるので、買っても出番がないということが無いでしょう。
またクッション性が非常に高いソールが採用されているので、スニーカーに近いようなイメージで、楽に走ることもできます。
ちょっと電車に間に合わない、友達との約束に遅刻しそうなんてときも安心でしょう。
さらには、黒なのに経年変化が分かりやすく、手入れのしがいがあります。
手入れが楽しいので、すぐにしたくなり、靴も綺麗に保てて、色んな面で良いでしょう。
悪かった点
「レッドウィング ポストマン」を使っていて悪かったと感じた点は主に以下の2つです。
- 履き始めは足がボロボロに
- かかと部分が傷みやすい
足の形や歩き方にもよるかと思いますが、筆者は履き始めは足がボロボロになった記憶があります。
かなり固めのレザーとなっているので、厚い靴下を履いてもくるぶしの部分が切れてしまったりなど、履き始めは少し苦戦をしました。
また丁寧に履けば大丈夫かと思いますし、修理もできますが、かかと部分が少し傷みやすいと感じていて、しっかり靴ベラを使って履いていかないと、何度も修理することになってしまいます。
レッドウィング ポストマンのサイズ感
「ポストマン」は、レッドウィングの中では比較的細めと言われていて、他のレッドウィングを持っている方でも0.5cm上げる方もいらっしゃるようです。
ただ基本的には他のレッドウィングをお持ちであれば、同じサイズで履いていくことができます。
またスニーカーと比べるとかなり大きいので、普段履いているスニーカーより基本的には1cm下げることをおすすめします。
使っていくうちに、ソールが沈み、革が少し柔らかくなっているので、試着をした際でも最初はちょっと小さいかなと感じるくらいが良いでしょう。
レッドウィング ポストマンの経年変化
『レッドウィング ポストマン』の魅力は何と言っても経年変化です。
見た目の経年変化と、履き心地の経年変化について画像付きで紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
見た目の経年変化について
『レッドウィング ポストマン』の経年変化の特徴としては、とにかく光沢が出ることです。
約1.2年ほど履いた経年変化
しわが入り、少し光沢も出てきます。
約5年ほど履いた経年変化
5年ほど履いた際が最も光沢が出ていて、長く経年変化も楽しめます。
約10年ほど履いた経年変化
5年と比べて、そこまで光沢が出たわけではありませんが、ある程度手入れをしておくと、基本的に劣化もせずに使えています。
2年くらいは週3程度のかなり高頻度で履き、それでかなり経年変化をしたので、それ以降は1.2週に1度程度で履いている状況です。
特に5年くらいまでかなり光沢が増していき、それ以降はそこまで変わらず使えるといったイメージです。
ただ、履く人や頻度、手入れの仕方によっても、経年変化は大きく変わってくるので、こちら参考程度にしていただけますと幸いです。
手入れについては以下の記事で詳しく書いていますので、ぜひこちらも見てみてください。
履き心地の経年変化について
履き心地としては、最初は足の皮がむけてしまうなんていうこともありましたが、1.2年も履くとスニーカーのように楽に履けるようになります。
クッション性が非常に良いので、革さえ馴染んでくれば走るのも苦ではないくらいに経年変化してくれます。
最初の半年くらいは履きならしが必要なものの、それ以降は色んな場面で使うことができるようになるでしょう。
レッドウィング ポストマンは特にこんな人におすすめ
「レッドウィング ポストマン」は、特に以下のような方におすすめです。
- 革靴入門として初めで本格的な革靴を購入される方
- 黒の革靴ながらもしっかり革が経年変化していくのを楽しみたい方
- アクティブに使える革靴が欲しい方
革靴の中ではファッション面でも、履き心地の面でも扱いやすいので、本格革靴を初めて履くという方に非常におすすめです。
また黒の革靴ながらも、かなり経年変化するので、黒でも経年変化を楽しみたいという方にも合っているでしょう。
さらには、履き始めはちょっと固いですが、スニーカーのように使える快適さを持ちますので、アクティブな際にも使える革靴が欲しいという方にもおすすめできます。
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他にも、特に革質にこだわり、革靴を厳選した記事を用意していますので、ぜひこちらも見てみてください。
まとめ
今回は、「レッドウィング ポストマン」を約10年使った上で、魅力や使っていて気になった点、サイズ感について紹介しました。
「ポストマン」は、履き始めが固いなど多少のデメリットはあるものの、合わせやすく経年変化を楽しむこともでき、非常に魅力的なシューズです。
クッション性が高く、スニーカーばかり履いているという方でも取り入れやすいものとなっていますので、ぜひチェックしてみてください。