革の豆知識

牛革の種類と特徴!【カーフやブルハイドなどタイプ別に詳しく紹介】

牛革と一口に言っても、色んな種類があります。

カーフスキンやカウハイド、ブルハイドなど牛革は生後何か月かや雄雌によって種類が変わってきます。

厚みや光沢といった部分はもちろん、経年変化についても少し変わってくるので、しっかり選んでいくことで、より長く気に入って使うことができるでしょう。

今回は、そんな牛革の種類について紹介していきます。

牛革自体の特徴や種類の違いについて詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

 

牛革の特徴!耐久性があり経年変化を楽しめる!

牛革の特徴

牛は革製品の素材として広く利用される動物の一つであり、その革は耐久性が高く、さまざまな製品に利用されています。

牛革の特徴や使われ方は以下の通りです。

特徴

  • 耐久性
    牛の皮は比較的厚くて丈夫であり、日常的な摩擦や使用に対して耐性があります。
  • 品質
    適切に加工された牛革は滑らかで均一な質感を持ち、上質な外観が特徴です。
  • 変化する風合い
    牛革は時間とともに使用による経年変化があり、経年変化による風合いが愛されることもあります。
  • 良好な染色特性
    牛革は染料を吸収しやすく、豊かな色彩を実現することができます。

使われ方


  • 牛革は靴の製造に広く使用されており、その耐久性と外観が靴の質を向上させます。
  • バッグ
    ハンドバッグ、トートバッグ、バックパックなど、さまざまな種類のバッグに使われることがあります。
  • ベルト
    牛革はベルトの材料として人気があり、その耐久性はベルトの長寿命を保証します。

  • ジャケット、コート、パンツなど、ファッションアイテムにも利用されます。
  • 家具
    革張りの家具やデコラティブアイテムに使用され、高級感を演出します。

牛革はその耐久性と多様な使われ方から、さまざまな産業で広く利用されています。

 

牛革の種類!種類によって質感や経年変化が変わってくる!

牛革の種類

ここからは、実際に牛革の種類について紹介していきます。

簡単にまとめると以下の通りで、それぞれ詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

牛革の種類 特徴
カーフスキン 生後6か月程度の子牛の革。特に傷が少なく滑らかで希少価値が高い。
キップスキン 生後6か月~2年程度の牛の革。カーフスキンについで肌触りが良く、耐久性も高い。
カウハイド 生後2年以上で出産経験のある雌牛の革。雄牛に比べると柔らかいものの、かなり丈夫。
ステアハイド 生後2年以上の雄牛の革。流通量が最も多く、いわゆる一般的な牛革。高い耐久性とナチュラルな経年変化が特徴。
ブルハイド 生後3年以上の雄牛の革。かなり固く、厚みもあるので、ワークブーツなどに利用される。

カーフスキン

カーフスキンは、生後6ヶ月以内の子牛の革のことを言い、牛革の中でも滑らかで希少価値も高いです。

薄手ながらも、繊維が細かく、高級なビジネスシューズなどにも使われています。

またカーフスキンの中でも種類があり、生後3か月以内のカーフを「ベビーカーフ」毛の風合いを残したものを「ヘアカーフ」といったものがあります。

繊細な繊維と、傷が少ないことから、とても美しく高価な牛革です。

主な使われ方 バッグ、ベルト、革靴、財布など

キップスキン

キップスキンは、生後6か月~2年以内の牛の革のことを言い、カーフスキンに次いで肌触りが良く、美しさもある牛革です。

牛としては子牛の成牛の間となり「中牛革」という呼ばれ方もします。

カーフスキンと比べると厚みや耐久性が増していますが、キップスキンも非常に美しく、しっかり手入れをすることで上品な光沢を楽しむことができます。

主な使われ方 ベルト、財布など

カウハイド

カウハイドは、生後2年以上で出産経験のある雌牛の革のことを言い、出産で伸びてしまって使えない部分はあるものの、耐久性が高くしっかりした革です。

またカウハイドにより耐久性を持たせるために、表面に蝋(ロウ)を染み込ませる加工をすることがあり、それを「ブライドルレザー」と呼ぶこともあります。

雄牛に比べ柔らかさがありつつも丈夫なので、バッグや家具など耐久性と柔らかさを求められる場面でよく使われます。

主な使われ方 靴や靴底、バッグ、ベルト、家具など

ステアハイド

ステアハイドは、生後3〜6ヶ月以内に去勢された生後2年以上の雄牛の革のことを言い、最も流通していて、革の固さや耐久性のバランスが取れていて使いやすい牛革です。

肉牛として飼育された牛から取れるので、副産物として量が多い牛革となっています。

もちろん牛革なので、固さはあるものの、使っていくとしっかり馴染んでくれ、ナチュラルに経年変化もしてくれるので、そういった部分も楽しめる牛革となっています。

主な使われ方 レザージャケット、ソファ、レザーパンツなど

ブルハイド

ブルハイドは、生後3年以上の雄牛の革のことを言い、厚みもかなりあり、固く耐久性が非常に高い牛革です。

特に厚みがあり、耐久性が高く、あまりないもののワークブーツなどに使われています。

雄牛の持つ荒々しさがあり、男臭い魅力のある革となっています。

主な使われ方 ワークブーツ、靴底、バッグなど

 

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まとめ

今回は、牛革の特徴と種類、そして使われ方について紹介しました。

牛革は一般的に幅広く使われる革ながらも、ものによっては非常に高品質なものもあり、経年変化も楽しめる革です。

カーフレザーやブルハイドなど色んな種類があるので、ぜひ覚えて革をより楽しんでくださいね。