レースアップブーツは、編み上げブーツとも言われ、紐を交互に締め上げるくるぶしよりも丈が長いブーツのことを言います。
スニーカーももちろんかっこいいですが、メンズでもブーツを持っておくことで、服装の幅が非常に広がるでしょう。
今回は、そんなメンズにおすすめのレースアップブーツを紹介していきます。
革小物専門サイトとして、特に革質が良く、経年変化も楽しめるようなレースアップブーツを紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
Contents
レースアップブーツとは
レースアップブーツは、メンズファッションにおいて多様なスタイルに対応できる汎用性の高い靴です。
典型的には、アンクルやそれ以上の高さまで足を覆うデザインが特徴で、多数のアイレット(小さな穴)を通して靴ひもを結ぶことでフィット感を調整します。
素材には、耐久性と見栄えの良さを兼ね備えたレザーが一般的ですが、スエードや合成素材を使用したバリエーションもあります。
革の質感や色合いによって、カジュアルからフォーマルまで幅広い装いに合わせることが可能です。
ソールは、用途に応じて異なります。例えば、アウトドア向けのモデルではグリップ力の高いラバーソールが採用されることが多く、都市生活に適したスマートなデザインではフラットで滑らかなソールが選ばれます。
デザインのバリエーションも豊富で、シンプルな無地からディテールに凝ったものまであります。
また、カジュアルな服装に合わせやすいものから、ビジネスシーンにも対応可能な上品なデザインまで幅広く、どのようなスタイルにもマッチする汎用性の高さが魅力です。
メンズでは主に6インチブーツと呼ばれる、足首の少し上くらいの丈の長さのブーツが多く愛用されています。
メンズのレースアップブーツの選び方
メンズにおすすめのレースアップブーツを紹介していくにあたって、まずはその選び方を紹介していきます。
自分に合ったレースアップブーツを見つけるためにも、ぜひチェックしてみてください。
1.革の素材から選ぶ
レースアップブーツを選ぶ際、最も重要なのは素材です。
革製の場合、基本的には牛革が使われていますが、加工が違ったり、また裏起毛させたスエード製だったりと、かなり幅広くあります。
素材によって耐久性、ケアの方法、外観が異なるため、使用する環境や好みに合わせて、革の特徴を見て選びましょう。
2.ブーツのフィット感とサイズをチェック
ブーツは、スニーカーとサイズが大きく異なるので、スニーカーと同じサイズで買ってしまうと後悔する可能性が高いです。
足のサイズはもちろん、足の形や幅にも注目しましょう。
一般的に、革製ブーツは履き込むことで足に馴染むため、初めは少しキツめを選ぶのが良いでしょう。
モデルにもよるので、一概には言えませんが、スニーカーと比べると1cm程度小さいものを選んでいくのがおすすめです。
また、靴下の厚みも考慮してサイズを選びます。足に合わないブーツは足の健康を損ねる可能性があるため、正確なサイズ選びが重要です。
3.デザインとスタイルから選ぶ
ブーツのデザインは個人のスタイルを大きく左右します。カジュアルなスタイルには、ルガードやモックトゥなどが適しています。
ビジネスカジュアルやフォーマルな場では、シンプルなプレーントゥやキャップトゥが好ましいでしょう。
色や装飾も重要で、ブラウンやブラックは多くのスタイルに合わせやすく、装飾が少ないほどフォーマルになります。
また例えばレッドウィングはアメリカのブランドなのでアメカジによく使われるなど、ブランドの特徴もあります。
しっかり歴史やブランドの哲学まで知った上で選んでいくと、よりこだわったファッションができるでしょう。
4.ソールの種類を確認
ソールは快適さと耐久性に影響します。
ラバーソールは滑りにくく耐久性が高いですが、革ソールはエレガントでドレッシーな印象を与えます。
また、中敷きのクッション性も重要で、長時間歩く場合はクッション性の高いソールを選ぶと良いでしょう。
地面の状況や使用目的に合わせてソールを選びましょう。
5.ケアとメンテナンスがしやすいか
ブーツの素材に応じて、適切なケアが必要です。
革製の場合、定期的にクリーニングとコンディショニングを行うことが重要です。
水や汚れに強い素材の場合も、定期的な清掃で長持ちさせることができます。
また、長期間使用しない場合は、型崩れを防ぐためにシューツリーを使用すると良いでしょう。
メンズにおすすめのレースアップブーツ10選!
いよいよここから、実際にメンズにおすすめのレースアップブーツを紹介していきます。
靴好きからも愛される、品質が特に高いレースアップブーツのみを紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
1.RED WING(レッドウィング) ベックマン
カジュアルからフォーマルまでかなり幅広く使える王道レースアップブーツ!
レッド・ウィング社の創業者チャールズ・ベックマンにちなんで名付けられた「ベックマンブーツ」は、同社の創業期にあたる1905年頃のラウンドトゥブーツを現代の素材で再現したものです。
「ベックマン フラットボックス」は、柔らかいアッパーと「8番」ラストを使用し、先芯を入れないことで革が足に馴染みやすく、ソールも柔らかく反るため快適な履き心地を実現します。
この仕様は、1960年代前半まで人気があり、顧客からの要望によりレッド・ウィング社が特別に製作していました。
このベックマンブーツは、そのツヤのある質感とクラシックな色合いにより、ドレスシューズとブーツの特性を融合させたデザインで、カジュアルからフォーマルなスタイリングにも適しています。
2.RED WING(レッドウィング) 6インチ クラシックモック
クッション性が特に良く、ブーツデビューにもおすすめの1足!
白く平らでクッション性の高いトラクショントレッド・ソールを採用したハンティングブーツとして有名な「レッドウィング 6インチ クラシックモック」。
この新しいソールを備えた8インチ丈のブーツは877として発売され、大成功を収め、その後様々なバリエーションが登場しました。6インチ丈の875もその一つです。
この875ブーツは、履きやすいモカシンタイプのつま先(モックトゥ)と、どんな場所でも歩きやすく疲れにくいトラクショントレッド・ソールを特徴としています。
さらに、高品質なレザーや頑丈な作りにより、機能性と耐久性を備えており、アメリカを代表するワークブーツとして約65年にわたり愛され続けています。
レッド・ウィングは、1905年にチャールズ・ベックマン氏によって設立されたアメリカンブーツの代表ブランドで、林業や農業などのリアルワーカー向けのブーツを作り続けています。
その代表的なモックトゥブーツは、狭めの横幅で足先にゆとりがあり、長時間履いても快適です。レースアップブーツの魅力は、履けば履くほど味が出ることで、モックトゥはその特性が最も際立つブーツです。
特に茶色の「875」や赤茶の「8875」が王道で経年変化も楽しめ、おすすめです。
3.White’s(ホワイツ) セミドレス
最上級のワークブーツで上品な印象もある靴好きの憧れモデル!
アメリカンワークブーツのキングとして知られるホワイツは、1853年創業の老舗ブーツブランドで、1世紀以上にわたり「MADE IN USA」を貫いています。
熟練職人による手作業で一足ずつ丁寧に作られるブーツは、その工芸品のようなオーラと、長時間履いても疲れにくいアーチイースサポート、グリップ力に優れたビブラムソール、足馴染みの良いオイルドレザーが特徴です。
1930年に誕生した「セミドレス」モデルは、その上品なルックスで医者や弁護士などのデスクワーカーたちに人気を博しました。
ホワイツのセミドレスは、上品なシルエットが特徴の美しいブーツで、ドレススタイルに合わせやすい設計です。クロムエクセルレザーを使用し、経年変化を楽しめる耐久性のあるブーツです。
そのシンプルなデザインは、カジュアルからきれいめスタイルまで幅広く合わせやすく、ドレスシューズのような上品な雰囲気を持つ定番スタイルのブーツです。
4.WESCO(ウエスコ) ジョブマスター
まさにワークブーツという武骨なデザインと高い耐久性が特徴の人気モデル!
ウエスコは、1918年にアメリカのオレゴン州でジョン・ヘンリー・シューメイカー氏によって創業されたワークブーツブランドです。
このブランドは、丈夫な作りのブーツを提供し、特に「ジョブマスター」という1938年に誕生したモデルが有名です。
このブーツは、耐久性、グリップ力、履き心地に優れ、足をしっかりとホールドするレースアップデザインが特徴的です。
また、高級感のある「クロムエクセルレザー」をアッパー素材に採用し、経年変化を楽しむことができます。
アウトソールにはリペア可能な「ビブラムソール」を搭載しており、長期間の使用に耐える設計となっています。
現代的なアレンジを加えた新作ブーツも展開しており、バイカーやアメカジ愛好者にも人気のあるブランドです。
5.Tricker’s(トリッカーズ) カントリーブーツ
上品さと頑丈さをあわせ持ったイギリスの国民的レースアップブーツ!
トリッカーズは、1829年にイギリスのノーザンプトンで設立された、長い歴史を持つシューズブランドです。
英国王室御用達ブランドとしても知られ、上質な素材と職人技による高級ブーツを提供しています。
特に「カントリーブーツ」は、ブランドの看板モデルで、英国靴らしい気品とワークブーツの頑丈さを兼ね備えており、チャールズ皇太子にも愛用されています。
このモデルは、メダリオンやパーフォレーションが施されたデザインで、グッドイヤーウェルト製法による堅牢性と高い汎用性が特徴です。
アッパーには光沢感のあるカーフレザーを採用し、ダイナイトソールで快適な着用感と歩きやすさを実現しています。
また、トリッカーズでは一人の職人が一足を最初から最後まで手掛ける「ベンチメイド」を採用し、職人ごとの個性が強く表れるブーツを作り出しています。
上品でエレガントなデザインのカントリーブーツは、多彩なカラーバリエーションで提供されており、ファッション好きにはぜひチェックしてほしいアイテムです。
6.SANDERS(サンダース) ミリタリー カントリーブーツ CHELTENHAM
高級革靴レベルの作りながらも比較的お求めやすい!
イギリスの老舗ブランド「サンダース」は、1873年にウィリアム・サンダースとトーマス・サンダース兄弟によって設立され、日本には2007年秋に本格上陸しました。
靴の聖地ノーサンプトンにおける最後の実力メーカーとして知られ、130年以上の長い歴史を家族経営で守り続けています。
伝統的なグッドイヤーウェルト製法を用い、素材へのこだわりも変わらずに、天然素材をほとんどのパーツに使用しています。
生産体制ではIT技術を取り入れた効率的なものづくりを行い、品質とコストパフォーマンスに優れた製品が特徴です。
キメ細かくツヤのあるカーフレザーや、アスファルトでも土でも対応できる「コマンドソール」を採用し、特徴的なフォルムとシルエットで高い格の男性のように見せる魅力を持つ靴を製造しています。
7.Danner(ダナー) ダナーライト
アウトドアブーツの金字塔として、デザイン、品質ともに圧倒的に優れた1足!
アウトドアブーツの名門ブランド「ダナー」は、1932年にチャールズ・ダナー氏とウィリアム・ウェインハーグ氏によってアメリカのウィスコンシン州で創業しました。
もともと木こり用の靴メーカーとして始まり、後にオレゴン州に移転しました。1960年代にアウトドアブーツの生産を開始し、1980年には世界で初めてゴアテックスを使用した「ダナーライト」を発売しました。
このブーツは、防水透湿性に優れたゴアテックス、ウォータープルーフフルグレインレザーとコーデュラナイロンのコンビネーション、そして耐摩耗性と高いグリップ力を持つビブラムソールを特徴としています。
また、ステッチダウン製法により快適な履き心地と足なじみの良さが特徴です。
ダナーのブーツは、高いクオリティと機能性で知られ、アメリカ軍や警察など公的機関からの支持も高いです。今日でもポートランドの工場で手作業による製造が行われています。
8.ALDEN(オールデン) タンカーブーツ
アメリカのトップブランドとして、靴好き憧れのレースアップブーツ!
オールデンは、1884年にアメリカ・マサチューセッツ州で創業したアメトラ靴の最高峰ブランドです。
当初は紳士靴やカスタムメイドシューズを手掛けていましたが、1970年代からは医療用矯正靴の開発も始め、その技術は後の「チャッカブーツ」や「インディブーツ」「タンカーブーツ」などの履き心地にも活かされています。
特にタンカーブーツは、革のダイヤモンドと言われ、上品な光沢のあるコードバンを使用し、スキンステッチによるデザインが特徴的です。
クッション性に優れたプランテーションソールを備え、長時間の快適な履き心地を提供します。
オールデンのシューズは、最上級の素材と快適なフィット感を兼ね備えており、アメリカントラッドのシーンで不可欠な存在となっています。
経年変化を楽しみながら長く愛用できる、一生モノの高級ブーツを求める方にはぴったりのブランドです。
9.Chippewa(チペワ) 6インチユーティリティーブーツ
比較的お求めやすいながらも品質が高く、さらに幅広く使えるレースアップブーツ!
チペワは、1901年にアメリカで創業された、100年以上の歴史を誇る老舗ワークブーツブランドです。
無骨な雰囲気のエンジニアブーツを始めとする、多彩なデザインのワークブーツを取り揃えており、ファッション性の高いシンプルなデザインのアイテムを求める方に適しています。
中でも1939年に誕生した6インチサービスブーツをベースにしたユーティリティーブーツは、フルグレインオイルドレザーとビブラム・タイガムソールを採用し、様々なシチュエーションに対応できます。
オリジナル・チペワは、モダンと耐久性を兼ね備え、アメリカン・クラフトマンシップと職人のこだわりが感じられるアイテムです。
ヴィンテージアイテムにインスパイアされたフットウェアは、オーセンティックであり、ブランドヘリテイジとクラフトマンシップを表現しています。
Made in USAのハンドクラフト製品で、オイルドレザーやスチールシャンク、グッドイヤーウェルト製法とビブラムソールを採用しているのが特徴です。
幅広いスタイルとサイズレンジのバラエティ豊かなコレクションを展開しており、最高品質のアイテムを提供しています。
本格的なレザーのレースアップブーツとしては、かなりお求めやすく、安いながらも長く使える1足です。
10.Paraboot(パラブーツ) ボーリュー
雨にも強く、上品ながらも非常に幅広く使えるスペックを持つ!
1908年、アルプス山脈の麓の小さな村でレミー・アレクシス・リシャール氏によって創業された「パラブーツ」は、オーダーメイド靴の工房からスタートし、その後ブラジルのパラ港から輸入した天然ゴムを使用した靴の生産に移行しました。
この転換点がブランド名「パラブーツ」の由来となっています。このブランドは、堅牢なノルヴェイジャン製法やフランスのリスレザー、自社製ラバーソールを誇りとしています。
「パラブーツ」は、高いグリップ力を持つ自社製のテックスソールや、雨ジミができにくいオイル含有率の高いリスレザーを採用したUチップ「シャンボード」のブーツバージョンです。
防寒・防水性能が向上させられ、オーセンティックなデザインが特徴で、時代に左右されずに長く愛されています。
カジュアルからきれいめなスタイルまで幅広く合わせられる、高品質なブーツを提供しています。
メンズにおすすめのレースアップブーツ比較表
ここまで様々なメンズにおすすめのレースアップブーツを紹介してきましたが、ここで振り返ってまとめて見てみましょう。
レースアップブーツ | 詳細 |
1.RED WING(レッドウィング) ベックマン
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カジュアルからフォーマルまでかなり幅広く使える王道レースアップブーツ!
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2.RED WING(レッドウィング) 6インチ クラシックモック
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クッション性が特に良く、ブーツデビューにもおすすめの1足!
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3.White’s(ホワイツ) セミドレス
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最上級のワークブーツで上品な印象もある靴好きの憧れモデル!
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4.WESCO(ウエスコ) ジョブマスター
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まさにワークブーツという武骨なデザインと高い耐久性が特徴の人気モデル!
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5.Tricker’s(トリッカーズ) カントリーブーツ
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上品さと頑丈さをあわせ持ったイギリスの国民的レースアップブーツ!
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6.SANDERS(サンダース) ミリタリー カントリーブーツ CHELTENHAM
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高級革靴レベルの作りながらも比較的お求めやすい!
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7.Danner(ダナー) ダナーライト
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アウトドアブーツの金字塔として、デザイン、品質ともに圧倒的に優れた1足!
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8.ALDEN(オールデン) タンカーブーツ
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アメリカのトップブランドとして、靴好き憧れのレースアップブーツ!
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9.Chippewa(チペワ) 6インチユーティリティーブーツ
|
比較的お求めやすいながらも品質が高く、さらに幅広く使えるレースアップブーツ!
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10.Paraboot(パラブーツ) ボーリュー
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雨にも強く、上品ながらも非常に幅広く使えるスペックを持つ!
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まとめ
今回は、メンズにおすすめのレースアップブーツを紹介しました。
メンズのファッションは多くの方がスニーカーを履くので、レースアップブーツを採用することで、上品な印象がありつつも、人と差を付けられます。
迷ってしまう方や、どれがいいのかわからないという方には、まず定番で品質も高く、幅広く使えるレッドウィングのブーツがおすすめです。
今回紹介した中だと、「ベックマン」「6インチ クラシックモック」は、何歳になっても使える魅力的なブーツですので、ぜひ検討してみてくださいね。
また今回紹介したレースアップブーツは、特に品質が高く、しっかりメンテナンスをすることで、数十年という単位で使えるものですので、ぜひチェックしてみてください。